2008年11月14日金曜日

椎茸の赤ちゃんは力持ち



●原木椎茸へのこだわり

知多市日長の竹林の中で原木椎茸を栽培している山本一郎さんのほだ場を尋ねた。
そこは、
天を突くかのような孟宗竹が鬱蒼と連なる小高い斜面にあった。



お父さんの代から続けているシイタケ栽培も特に原木栽培に強いこだわりを持っているという。
椎茸は当初は当然自然に発生したものを採っていたものだが、その後クヌギやコナラを切り出した原木に椎茸菌を植え込む人工栽培が確立された。
しかしこの方法では収穫までに多くの重労力と1年半を超える日数を要し、収穫時機が限られる。

こうしてできた原木椎茸は、肉厚で香りがよく、椎茸本来の豊かな風味がある。


最近は菌床栽培というもっと人工的にコントロールし易い栽培方法が生まれて圧倒的なシェアーを奪われてしまった。中国品も菌床栽培だ。
菌床栽培では3ヶ月で収穫できるし工場栽培が可能だから通年収穫できる。価格競争では絶対に勝てないようになってしまった。

それでも山本さんは、やぶ蚊と戦いながら竹林を守り、里山を守りながら原木栽培に情熱を注いでいるそうだ。
ここ数日の寒さで漸く発生(芽きり)し出した椎茸を見せてもらった。
椎茸の赤ちゃん達は、ほだ木の皮を1トンの力で突き破って出てくるそうだ。
その椎茸を見るとふっくらとして如何にも力ら強そうだ。ナイフできり付けたような傘の
模様が美しいね。
ほだ木は一度植菌すれば→浸水→発生→収穫→休憩を繰り返しながら5年ほど使用するとボロボロになって地面に帰っていくそうだ。
1本のほだ木から1度に500gほど収穫できるそうだ。

200gの袋 を500円で購入してきた。

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